カテゴリ: 離婚後のわたし

これまでの人生を振り返って眠れなくなった夜。
やっと寝たと思ったら、怖い夢で目が覚めた。

奴が暴れ、暴言を吐き追い詰められる夢。そして奴の姿は次第に自分の父親に変化し、「今まで俺がどれだけお前のためにやってきたか分かってるのか!」と怒鳴っている。


心の持ちようを自分なりにトレーニングして前向きに生きているつもりでも、傷は深いんだと思い知った朝。

奴が暴れた時に泣きながら「お前なんて出ていけ!」と叫んだ子供の心が今どうなっているの
かとても心配になった。

ダメ母だけど、それなりに一生懸命やってきたつもり。
弱いところもダメなところも、認めながら子供と一緒に成長する努力をしてきたつもり。
でもきっと、だからこそそんな母には言えない弱音があるんじゃないかと不安に思う。

彼らの心の傷は上手く癒えているのか。
気づいていない程深いところで怒りの感情が燻っていないだろうか。

奴のような大人にはなって欲しくない。
父親のような人間にもなって欲しくない。
相手の気持ちが考えられる想像力を持っていて欲しい。

彼らのこの先の人生が、小さな幸せを感じながら穏やかに過ごせるものでありますように。

振り返る程に、私は自分の育った家庭に「絶対的安心感」を持つことなく生きてきた。
目に見える虐待を受けたりした訳ではないけど、大人として成熟しきれていない両親の元に育ったという事実は子供を持つ身になった今だからわかる。
自分の生まれた家庭にないものを外に求め、早く家を出たかった私。
執着される事が大切にされている事だと思い込んでいたし、自分に執着心を持つ男に依存していたのも今ならわかる。

私がモラハラDV被害者であったことは間違いないけど、逃げなかったこと、離れられなかった事が繰り返し被害を受ける原因だったんだから、私にだって非があるわけで。

奴のことは大嫌いだし暴言や暴力だけでなく自分の借金をなすりつけるような最低な男だと思うけど、ここまで最低な事をされたからこそやっと、ダメ男への依存を客観的に知ることができたと思う。そしてそれは、大人になってから相手に合わせて依存するようになったのではなく、子供の頃の環境や記憶からという事も。

原因と対策を学んだ今は、同じ間違いをしないように注意しながら幸せに生活している。

問題はそこにたどり着くまで。
DV被害を受けてる時は、自分の中で今の状況を納得するような答えしか出せなかった。この人は私がいないと…とか、私ならいつか変えられる…とか。
依存状態で出す自分の答えなんて全く意味が無いのに。
誰もがわかる事なのに自分だけが分からなくなっている、当たり前の正しい道に戻らなきゃいけない。
そのためには、誰かに相談することが大切。被害者にありがちな自己解決は、同じ事しか繰り返さないから。


ショッキングな事があった。私の父親が私の子供にお金を貸して欲しいと言ったらしい。
「明日給料日だから」「この話は内緒にしといて」と。


子供が今朝学校に出かけるも忘れ物をして、一旦家に帰ってきた際に私にお金を要求してきた。
「急に言われても困る」と答えたら「お金が必要なのは自分ではない」…と。
で、よくよく聞いてみると父親からの話とは。

クソ親父め!

理由はケータイの修理に必要だからとの事らしいが、そんなもんは給料が出たらすればいい。ましてや明日が給料日ならば、1日位我慢するのなんて何の問題もなかろうに。
まあこの理由自体が信じられるものではないんだけど。
正統な理由なら内緒にする必要ないよね?明日返すなら内緒にしなくてもいい話だよね?

子供には「持ってないと返事すればいい」という事、このような事があった時は必ず私に連絡する事を伝えたのだけど…「実は前にもあったんだ」と聞き、まあショックですわ。

親に貯金をむしられ、元夫には借金を被せられ。
お金に苦労した私だから子供には間違った判断をして欲しくない。
これから先、どんなに大切だと思う相手に頼まれてもお金は絶対貸しちゃだめ。
お金についてトラブルに巻き込まれそうになったら絶対に相談すること。

断れなかったダメな母の使命は、ちゃんと子供に伝える事。

もちろん、離婚しないで済むならソレに越したことはない。

どこがいけなかったのかはちゃんと考える必要がある。

私の場合は、「頼られると弱い」が間違いのもと。
最近目にした「モラハラ男に引っかかる女の特徴」と言う記事。私がコレだ!!!と思ったのが「母性本能発動型」。間違いなく私はこのパターン。
頼られると断れない。頼られると頑張っちゃう。私にだけ見せる(と思い込む所も怖っ)弱い姿を放っておけない。

今なら男が女に甘え過ぎは違うだろって思う。
いや、性別も関係ないか。甘え上手なのと甘えてばかりなのは違う。

もう大丈夫。
って今さら遅いけど。

元夫の事、上手くいかなかった結婚生活の事、そもそも見る目がない自分の事、子供の頃の事、親の事…。
思い返すと後悔ばかりで、吐き気を覚えるほど。
自分の事が許せない気持ちに襲われ、消えてしまいたいという気持ちが頭の中いっぱいになる。
それでも生きていられるのは、まっすぐに育ってくれた子供達がいるから。

こんな私の人生でも、たった1つ誇れるものは子供達。





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